前回の記事では、人前で食事をすることに強い不安や恐怖を感じる「会食恐怖症」についての本をご紹介しました。
会食の場面や、その予定を考えただけで、吐き気がしたり、胃がつかえたり、動悸がしたりする方もいます。
食欲は本来、リラックスしているときに起こりやすいものです。
そのため、不安や緊張が強くなると胃腸の働きにも影響が出て
「食べたいのに食べられない」「胃が張る」「みぞおちがつかえる」といった感覚につながることがあります。
前回、社交不安症の一つである会食恐怖症についての本を取り上げましたが、
その本の中で、会食恐怖症のセルフケアがいくつか取り上げられていました。
実はそのセルフケアの中のひとつが、東洋医学の観点からも説明の付く、個人的に納得できるものだったので
こちらでも紹介させていただこうと思います。
(方法は本の内容と同じですが、解説は私見ですのでご留意ください。)
爪の周りはツボだらけ
さて、人体にはツボが361穴。
本当はもっとあるかもしれないですが、世界保健機関(WHO)が認定しているツボが361穴なんです。
そして手の指先、足の指先の爪の付け根には「井穴(せいけつ)」と呼ばれるツボが多くあります。足の指先は外では押しにくいので、今回は手の指先を使ったセルフケアを紹介しますね。

東洋医学では、これら指先のツボの使い道を「心下満」と言います。
心下満とは、胃(みぞおち)がつかえたり、張って苦しい状態のこと。日常の言葉でいうと、「みぞおちが重い」「胃が張る」「食べ物が入っていかない感じ」に近いかもしれません。
会食恐怖症の方は、会食の場面やその前段階(会食を不安に思う状態)になると、吐き気や動悸が起きることがありますので
本でセルフケアとして「爪もみ」が紹介されていたことには、東洋医学の視点から見ても、個人的にはとても納得できました。
爪もみの方法
爪もみのやり方はとっても簡単。
1本の指の爪の両側を、反対の手の親指と人差し指で挟んで揉むだけです。回数は20回くらい。
位置は大体でOKですが、上の図の緑の点あたりをイメージすると良いかもしれません。
一本目が終わったら次の指の爪を行い、両手10本分を順々にやっていきます。
そうするとだんだん指先がぽかぽかしてくるのを感じるかと思います。
自分は何が食べたいのかわからない?
インターネットで検索すると、爪もみを紹介している記事はたくさんあります。
でも、何か目的や理由がないと、なかなかセルフケアを日常に取り入れることは難しいですよね。
私は爪もみを、「なんだかお腹が減らないな」「次の食事に何を食べたいかわからないな」と感じたときにするようにしています。
上のように感じる時は、なんとなく胃(みぞおち)がつかえたような気がしているからです。
もし何度かやってみて、胃のつかえが取れたかもと実感できたら、ぜひ会食に対して不安や緊張を感じたときにも使ってみてくださいね。
そうして小さなセルフケアを積み重ねながら、少しずつ「大丈夫かもしれない」と思える身体を一緒に育てていけたら嬉しいです。
RUISA