今日は、食いしばりや歯ぎしり、口呼吸が気になる方に向けて、舌まわりをゆるめる「舌はがしマッサージ」をご紹介します。
パニック障害や不安が強い方の中には、気づかないうちに歯を食いしばっていたり、寝ている間に歯ぎしりをしていたりする方がいます。
上下の歯は、本来いつも触れているものではありません。食事や飲み込むとき以外は、少しすき間がある状態が自然です。
でも、不安や緊張が強いと、あご・舌・首まわりに力が入り、口の中がぎゅっと固まりやすくなります。
口の中の緊張がゆるむと、呼吸や睡眠の質も上がり、首肩のこわばりにも気づきやすくなります。舌はがしマッサージは、そのための小さなセルフケアのひとつです。
食いしばりや歯ぎしりの時に現れる舌のかたちを記事にしているので、こちらもチェックしてみてくださいね。
「舌はがし」というのは何とも恐ろしいイメージの浮かぶネーミングですが、本当にはがしたり痛いことをするわけではないのでご安心ください。
かくいう私も、このネーミングのおかげで取り組むのに数ヶ月躊躇したので、ネーミングって本当に大事なんだと思います。
「舌はがし」とは
まず、試しに「舌はがし」とインターネットで検索してみると、多くのページがヒットします。
その多くは歯科医さんのページですが、ひとくちに舌はがしと言ってもやり方は少しずつ違うようです。
どのやり方がオリジナルなのかはわかりませんが、
私はここでは、この本に基づいた方法をご紹介しようと思っています。
舌はがしから始める平井メソッド健康革命
この本の著者が、私の師匠である「なおし家鍼灸院 ⾓⾕敏宜先生」と一緒にお仕事をしていた方々であり、この本には、舌はがしの方法についてイラスト付きで詳しく載っているからです。
舌はがしの要点は、
「舌が下顎に付いている人は、本来の正しい位置である上顎に付ける」
これだけです。
舌はがしは何のために必要なの?
人間の舌は上顎に付いているのが正常な状態と言われています。
あなたの舌の位置はどうでしょうか?
もし舌が下顎に付いている人は、舌に歯が当たっている可能性があります。
舌が下がっていたり、舌が歯に当たり続けていたりすると、口の中に余計な力が入りやすくなることがあります。
また、上下の歯が触れる時間が長くなると、あごの筋肉や歯、顎関節に負担がかかりやすくなります。
また、舌が常に下顎に付いていると、舌の重みで口が半開きになりやすくなり、口呼吸の習慣も付きやすくなってしまいます。
口呼吸が続くと、口の中が乾きやすくなったり、口腔環境に影響が出たりすることがあります。
舌の位置を整えることは、鼻呼吸をしやすくするための土台づくりにもつながります。
舌の筋力はすぐに衰えてしまうものなので、舌はがしマッサージを習慣にして、舌を本来の位置に戻していきましょう。
舌はがしの具体的なやり方
さて、この本には舌はがしの方法がスモールステップでかなり詳しく載っているのですが、
ここでは簡単に実行しやすい2つの方法を紹介しますね。
事前準備
爪は短く切っておき、手をよく洗ってから行いましょう。
また、口の中に傷や口内炎があるとき、歯ぐきが腫れているとき、強い痛みがあるときは無理に行わないでください。
できればお風呂の中で行います。
このマッサージは口の中に指を入れるので、どうしても唾液が出てしまいます。
リビングなどで行う場合はビニール手袋などが必要になりますので、その面倒を避けるためにもぜひお風呂の中でやってしまいましょう。
舌はがしの方法①
まずは右左どちらかの下の歯の外縁を、前から奥に指で辿っていきます。(どちらの手でもやりやすい方で大丈夫です)
そうして一番奥の歯に辿り着いたら、その奥歯をカーブして、指を奥歯の内縁に持ってきてください。

そこが奥歯と舌の隙間です。おそらく初めてやる人は、その隙間がほとんどなくて、きつく締め付けられるように感じると思います。
その隙間で指を小さく動かして、隙間を左右に少しずつ広げるようにしてください。
はじめのうちは、ほとんど指を動かせなくても大丈夫です。回数を重ねるごとに、だんだん隙間ができてくるのがわかってきます。
舌はがしの方法②
②は、①の方法にある程度慣れてきてから行いましょう。
まず①と同じように、指で下の歯の外縁を辿り、奥歯についたらカーブして内縁に入ってきてください。
そこで左右に指を動かして隙間を作るのが①でした。
②では、舌の根元と下あごの間に、少しずつすき間を作るようなイメージで、上下に指を動かします。
これがまさに舌はがし(舌の根元を下顎からはがす)というイメージだと思います。
最初は全然指が真下に入っていかないなと思うかもしれませんが、こちらも回数を重ねるごとに、だんだん根元を掘れるようになっていくので心配しなくても大丈夫です。
舌はがしの続けかた
この舌はがし、面白いのは、口の中の変化が自分で感じられることです。
マッサージ中に隙間が広くなってきたなと思うのはもちろん、普段日常の中で気づいたときに「あっ!今舌がちゃんと上顎に付いてる!」と感じる瞬間が訪れると思います。
加えて、私の場合は夜中に目を覚ますことが減りました。歯ぎしりや食いしばりが軽くなったことも関係しているのかもしれません。
また、以前は舌のふちに歯形がついていたのですが、それが少しずつ目立たなくなっていきました。
この本にも書いてあるのですが、大事なのは「適当にやること」なんです。
たとえばお風呂に入った時に、身体を洗った最後の習慣として取り入れてみる。
忘れても大丈夫です。罪悪感を持たず、次の日にまたやってみてください。
なぜかというと、この舌はがしは「何日・何ヶ月やったからOKというものではない」からだと本には書いてあります。
先ほどもお伝えしたように、舌の筋力というのはすぐに衰えてしまいます。
長い目でみて、お風呂に入った時はこの先ずっとやるような気持ちでやってみてくださいね。(覚えていた時はやる、くらいでOKです。)
そうして小さなセルフケアを積み重ねながら、少しずつ「大丈夫かもしれない」と思える身体を一緒に育てていけたら嬉しいです。
RUISA