パニック障害や不安が強い方の中には、食欲低下があったり吐き気を感じたりする方もいます。
不安や緊張によって交感神経が優位になると、胃腸の働きにも影響が出ることが考えられます。
そこで、何か身体やこころに効果がある食べ物を食べなければいけないと思ってインターネットやSNSで検索すると
「マグネシウム」「トリプトファン」「ビタミンB6・B12」など様々な情報が出てきますね。
これらの栄養素が身体を支えるうえで大切な働きをしていることは確かですが、まずはそれを受け取る胃腸の状態にも目を向けてみてもいいかもしれません。
あなたの胃腸は、受け取った食べ物・栄養素をちゃんと消化・吸収してくれているでしょうか?
東洋医学では、まず「受け取る胃腸」を大切にする
東洋医学では、食べ物を消化・吸収する働きをとても大切に考えます。
どんなに栄養価の高い食べ物やサプリメントを摂ったとしても、胃腸が疲れていてうまく受け取れなければ、その栄養を十分に活かしきれないことがあります。
だからこそ、東洋医学では「何を食べるか」と同じくらい、「食べたものを受け取れる身体かどうか」を大切にします。
食べ物から、身体を動かすエネルギーである「気」や、身体をうるおして養う「血」を作る。
その土台になるのが、胃腸の働きです。
つまり、「パニック障害に良い食べ物」を探す前に、まずは胃腸が疲れていないかを見てみることが大切だと思うのです。
気虚状態と血虚状態のチェックリスト
東洋医学では、胃腸の働きが弱り、身体を動かすエネルギーが不足しているような状態を「気虚」として見ます。
また、食べ物から身体を養う力が弱くなると、「血」が不足しているようなサインが出ることがあります。これを「血虚」として見ます。
もちろん、これだけで体質を決めることはできません。
でも、自分の状態を観察するための目安として、次のようなサインをチェックしてみてください。
気虚のチェックリスト
- 胃腸の調子がよくない
- 疲れやすい、過労気味
- めまい、立ちくらみがある
- 息切れする
- 風邪をひきやすい
- 食後はとてつもなく眠たい
- 人と話すことが億劫である
そして気虚の状態を放っていくと、胃腸がさらに弱って食べ物から血を作りにくくなり、次の血虚のサインが出てくることもあります。
血虚のチェックリスト
- 食事量が少ない、または好き嫌いが多い
- 顔色や唇の色が薄い、月経時の血液の色が薄くて少ない
- 眠りが浅い、不眠気味
- 手足がしびれたり、つることがある
- 視力の悪化、眼精疲労、まぶたがピクピクする
- 爪が割れやすい
気虚と血虚は別の状態ですが、気虚が進むと血虚にもなる可能性が高くなります。
できれば気虚のうちに何か手を打ちたいところですね。
さて今回は、「パニック障害に効く食べ物」を探す前に、まず胃腸の状態を見てみよう、というお話でした。
不安が強いときほど、「何を足せばいいのか」を探したくなることがあります。
でも、東洋医学ではまず、食べ物を受け取る胃腸を整えることを大切にします。
これから、気虚や血虚のサインがある方に向けて、身近な食べ物でできる薬膳や養生も少しずつ紹介していきます。
小さなセルフケアを積み重ねながら、少しずつ「大丈夫かもしれない」と思える身体を一緒に育てていけたら嬉しいです。
RUISA